
京都の春風を楽しみました♪ タンデムピクニック in 京都石清水2025
みんなのレポート
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2025年3月16日、日曜日。
たくさんの準備をして臨んだ京都でのタンデムピクニックは、雨で中止となりました。
天気予報が覆りそうにないと判断し、皆さんに中止の案内をせざるを得なくなった前日。
ですが、開催準備を進めるにあたり、視覚障害者のガイドはしたことがないという観光ボランティア、
タンデム自転車に乗るのは初めてという視覚障害者など、多くの方々が、
前向きな気持ちで企画に関心を寄せ関わってくださる予定だったことを思うと、
なんとか開催したいとの諦めきれない思いがありました。
そこで関係者の皆様に再度ご協力を仰ぎ、急遽延期開催の方向で再調整することとなりました。
そうして迎えた5月11日。
当初は、桜の名所・背割堤に早咲きの桜が咲き始める頃を想定して企画したイベントでしたが、
季節はゆるやかに移ろい、新緑を渡る風の清々しい石清水には、芽吹いたばかりの筍がぐんぐん大空を目指す力強い姿がありました。
以前に同じ場所で行われたタンデム走行会からは、5年あまりの歳月が流れていました。
コロナ禍で途絶えた企画は、自転車の老朽化等で再開を阻まれ、
本当に多くの方々に支えられてようやくこぎつけた実現でした。
不安定なお天気のもと、今度こそはの祈りをともにした皆さんとひとしおの喜びを分かち合いながら
京阪本線石清水八幡宮駅前に集ったのは、
視覚障害者10名、タンデム自転車のパイロット5名、家族やボランティア、ガイドヘルパー等6名、
さらに午後からは京都市議の方等3名の応援も加わり、総勢24名での開催となりました。
以下、視覚障害参加者の声を交えながらレポートをお届けします。
【1】タンデムサイクリング
午前10時に石清水八幡宮駅前に集合した一同は、開会の挨拶に続く自己紹介のあと、
タンデム班と散策班にわかれて出発!
イベントの核ともいうべきタンデムサイクリングは、
石清水八幡宮駅から東高野街道を通って松花堂庭園へ。
庭園案内ボランティアさんのガイドで趣深い庭園を鑑賞したのち、
国道1号線などを通って流れ橋をチラ見。
やわた流れ橋交流プラザ四季彩館ですばやく休憩後、
木津川沿いのサイクリングロードを軽快に走り抜け、さくらであい館横でゴール!
(推定走行距離:約13km)
ゆきべー:みなさん、タンデムサイクリングはいかがでしたか?
「走る道は、登り下りの坂道が少なくて走りやすかったです。
風情ある街並みや田畑広がる景色や歴史ゆかしい名所ありで、
さすが京都だなと、サイクリングにも観光にも大満足です」
「距離的に楽勝でルンルン気分でした」
流れ橋は流れてるところとかも実際見てみたいです。流れた橋を戻すところも」
「久しぶりに自転車に乗って 大丈夫かなと思っていたのですが、
パイロットのOさんがうまくリードしてくださり、風を切って走る爽快感がたまらなかったです。
自動車と一緒に走る行動は少し怖い所もありましたが、また同じようなイベントがありましたら
ぜひ参加したいと思います」
「タンデム自転車最初は怖かったですが、また乗ってみたいなーと思いました」
目が見えないと、なかなかアクティブに動くことができないので
振り返ってみるととても楽しく貴重な体験でした」
「日頃のストレスを忘れ、地元を再発見することができました」
「3月は残念でしたが、今回気持ちのいい季節に体験できて楽しい時間でした。
風や鳥の鳴き声など自然を感じながらで、あっという間でした」
「とにかく初の体験でした。ペアでの運転は息を合わせてのタイミングが大切ですね。
なかでも曲がり角の草稿は視覚障碍者ひとりでは決して無理な…
風を切ってのスリルを味わわせていただきました。
土手沿いのサイクリングはとても爽快でした。風も心地よく、最高でした」
ゆきべー:皆さんそれぞれが風になったような素敵なレポート、ありがとうございます!
サイクリングを通し、五感フル稼働で街や大地を感じてくださったようでよかったです。
途中に立ち寄った松花堂庭園はどうでしたか?
「急ぎ足での見学になりましたが、案内ガイドさんがおられて色々と教えてくださったので
理解できたことが多かったです。
竹も触らせてもらったりとよかったです」
「やはり、観光案内を頼むのがいいですね。わかりやすい説明でした」
「趣向が凝らしてあり、和の奥ゆかしさを堪能しました。何度も訪れたいですね」
ゆきべー:私自身、ガイドさんの解説に耳を傾けながらお弁当箱の由来や歴史に思いを馳せ、
歩くにつれ変化する水音や水琴窟の奏でる神秘的な調べに耳を澄まし、
種類の異なる竹のふしの違いや扇形に組まれた竹垣の形の華やかさ、
たらようの葉の強靱そうな手ざわりなどを指先に感じ、
足裏に伝わる飛び石や芝生の感触を楽しみ、見えなくても、庭園や、そこを丹精込めて管理されている方々の
お心の美しさに魅入られる思いで深く鑑賞させていただきました。
庭園案内ガイドの方、また、自転車をおりてお隣を歩いてくださったパイロットの皆様に感謝です。
【2】石清水八幡宮散策
ふたてにわかれ、それぞれタンデムと散策を楽しんだ参加者は、お昼にいったんさくらであい館に集合。
さくらであい館周辺にはフードカーなどが出て、休日を楽しむ人々で賑わっていました。
ここで、応援に駆けつけてくださった京都市議の方々とも合流。
ほぼ予定通り、13時30分に散策班、タンデム班入れ替えのうえ再出発です。
タンデム班は、午前とは逆ルートで、まずは木津川沿いのサイクリングロードで流れ橋を目指します。
一方の散策班は、石清水八幡宮駅前でお待ちいただいていた八幡市観光ボランティアのかたと合流し、
イベントの華ともいうべき八幡宮詣りへの道を辿ります。
その昔、仁和寺の法師が石清水八幡宮と間違えて参拝した高良神社なども巡りながら
ゆっくりと石段を上って山上の八幡宮へ。
随所で奥深い解説に聞き入っていると、気づけばあっという間にタイムリミット。
帰りはタイムマシンでワープ?
3分間のケーブルカーの旅のゴールは、イベント開始地点の駅前でした。
ゆきべー:皆さん、散策はいかがでしたか?
「自転車より、こちらの方がハードでしたが、
松花堂庭園と同様、観光案内があり、わかりやすい説明でした。
視覚障害者にわかるように心がけておられるのがよくわかりました」
「なかなかの登り道でしたが、意外と堪えることなく心地よく登らせていただけました。
こちらでも丁寧なガイドをしていただき、個人ではわからない建造物の開設を
お聞かせいただけたことに感謝しております」
「八幡宮の隣にあった五輪塔は宇宙を感じる事ができ面白かったです。
また今度じっくり見学にきます」
「八幡宮に着くまでもガイドしていただき、なんだかとても神秘的でした」
「階段を歩いて上るのは少しきつかったですが、良い運動になりました。
ガイドのWさんがおられたので色々と勉強になりました」
「駅近でケーブルカーある神宮にお参りできて、清々しい思いになりました。
登り階段では、日頃に使っていない筋肉を反省しました。観光ガイドさんのお話と脚力があっぱれ!」
他にも、駅前の走井餅さんがおいしかった、
朝掘りの筍を買って帰ったら家族にも好評でした等、
皆さん思い思いに今回の旅を楽しまれ、心にもいっぱいお土産をお持ち帰りいただけたようで
本当によかったです。
【結びに】
今回、京都でのタンデムイベントを復活させるにあたり、午前、午後入れ替え制で
サイクリングと散策を盛り込んだ企画にしようと考えたのは、
準備できそうな5台のタンデム自転車で、より多くの視覚障害者のかたに
サイクリングの楽しさを体験してほしかったからでした。
そんな中、八幡はサイクリングの拠点と由緒ある観光名所がどちらも駅のすぐそばにあり
素晴らしい場所でした。
八幡市観光協会の観光ボランティアの方からは事前に何度も確認のお電話をいただき、
どんなことに気をつければよいか、こんな話はしても大丈夫かなどご配慮あふれるお気遣いの数々に
感謝するとともに、人として多くのことを学ばせていただきました。
Eye-portきょうからの昨秋のイベントでも大変お世話になった大阪クローバーのKさんには、
今回は皆さんに「タンデムよりこっちがきつかった」と悲鳴を上げさせた散策路の石段を
午前・午後と2度もお付き合いいただきました。
次回は心持ちご負担を減らせるよう企画しますので、これからもご一緒いただけると嬉しいです。
パイロットやタンデムの運搬をお引き受けくださった、NPO法人サイクルボランティアジャパンの皆様はじめ
関係者の皆様のおかげでイベントが実現できたことは言うまでもありません。
日頃から様々なボランティア活動等にご活躍されている皆様、心の底から感謝いたします。
当日駆けつけてくださった京都市議のIさんからは、その後早速、
京都市障害者スポーツセンターに置いてある古いタンデム自転車の整備について
職員の方とお話をしてくださったとの嬉しいご連絡をいただきました。
今回ご協力・ご参加くださいました皆様、本当にありがとうございました。
今日の日の一歩が、未来へと続いていきますように!
さあ こぎ出そう
みんなで力合わせ 風を切ってともに進むその先にある
誰もが参加できる 豊かな未来へ!
Eye-portきょうから
担当 小林由紀(ゆきべー)
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